よりそひて魂はかへらむみんなみへ
渡る小鳥は声ほのかなり
運つきてつひに都へかへらざる
実方朝臣の無念をおもへ
千年の後に親しく祭らるる
みちのくびとのやさしき情
“忘れえぬ旅をまたひとつ三十一文字に封印す”
――日本の面白さに旅装を解く暇もない
最果ての無人駅から、南の島の潮の香りまで、まだ見ぬ土地に想いは募る。
尽きせぬ思いが豊かな旅情を誘う、味わい深き歌の数々を連載にてお届けします。
よりそひて魂はかへらむみんなみへ
渡る小鳥は声ほのかなり
運つきてつひに都へかへらざる
実方朝臣の無念をおもへ
千年の後に親しく祭らるる
みちのくびとのやさしき情