ふるまひに帝の怒りとけざれば
 みちのくへ下る後姿さびし

 

唐突にあばれし馬に投らるる
 命惜しまれここに眠りぬ

 

笠島の野末にそよぐ紅芒
 土盛る墓の魂をなぐさむ