「また会いに来てもいいかしら」
マイはとまどいながらも、
「ハイ……」
そして翌日、エリカは本当に現れた。
「マーイ! おはよう」
「エリカさん」
「エリカと呼んで」
「エリカ」
エリカは甘ったるい声を出して、
「ねえマイ。万博に一緒に行かない? とっても面白いわよ。日本館には絶世の美女がいるの。行きましょう」
団長が現われ、
「マイ、行ってきなさい。気晴らしになるよ」
「ハイ団長」
日本館を見る二人。絶世の美女が歌芝居をしていた。それが終わると、貴族の男がバラを持って美女に近づいた。「ブラボー! マドモアゼルブラボー!」
そう言うと美女の手にキスをした。びっくりした美女は手を離した。
「失礼。あまりの美しさにキスすることしか考えていませんでした。ではマドモアゼルまた」
そう言うと青年は去っていった。
エリカはいきり立つと、
「私たちも花を買うわよ」
花を買った2人は女役者を呼んでもらうと、そこにいたのはメイクを落としたなんのへんてつもない顔だった。「メルシーボーク。ごめんなさい。メイクを落とすとこんなものなんですよ」
「陶器のようになめらかな肌、真っ赤な唇。キレイ!」
「そんな……」
美女のほおに美しく紅がさした。エリカは言う。
「フランス語ができるのね」
次回更新は10月23日(金)、20時の予定です。
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