林は蒼褪めた顔でうつむき、しばらく黙り込んでいたが突然失笑した。

「ふふふふふ、はははははははは。警察なんてどうせみんなぼんくらと思っていたけど、あなたみたいな頭のいい人もいるのね。降参よ。そうよ。私が烈斗を殺した」

「何でそんなことを!」

理亜が林に掴みかかったが、林はそれを振りほどいて理亜を押し倒した。

「全部あなたのせいよ!」

理亜は唖然として林の顔を見上げた。

「烈斗はずっと私の物だったのに! あなたがそれを奪ったのよ!」

林は天蓋の方を見た。

「12歳の時、初めて子役だった烈斗のことを知った。運命だと思ったわ。彼はいつも光り輝いていて、私の希望だった。その時から彼と結婚することが私の生きる目標になった。

でもファンとして追いかけているだけでは全く相手にされなかった。だから看護大学を卒業した後、看護師にはならず、彼の事務所のマネジャーを志望したの。

初めて彼と直接会った時の感動は今でも忘れられない。彼の傍で彼のために働けることが私にとって何よりの幸せだった。でも、私の思いはなかなか彼には伝えられなかった。

もし、そんなこと言ってマネジャーを外されたら、二度と彼に会えなくなるかもしれなかったから。そうしているうちにこの女が烈斗に近づいてきた。私の知らない所で彼の純潔を私から奪った。

私の心は怒りと憎しみでいっぱいになった。私は何度も烈斗にこの女狐と別れるように説得したけど彼は受け付けなかった。

だからあの日、私の思いを彼に告白したの」