「ああ、それが私は知らなかったんですが、烈斗と理亜の恋愛関係が写真週刊誌にすっぱ抜かれましてね。気にはしていたようですよ。それが関係しているかどうかは分かりませんが、実は私は烈斗は自殺したんじゃないかと思ってるんです」

「自殺? どうしてですか?」

「今日の開演直前に烈斗が急に相談があると言って私の楽屋に1人で来たんです。2人きりで話したいからと言って。何のことかと思ったら、カーテンコールの時にサプライズをしたいと言ったんです。どんなサプライズかと訊いても教えてくれませんでした。私のことも驚かせたいからと言って。今思えばあの時死を覚悟していたんじゃないかな。私に迷惑をかけることになるから最後の挨拶に来たのかもしれない」

「はあ……」

「見ろ、自殺の可能性もあるじゃないか」

伊藤が高井良に言った。高井良は天蓋の方を見たが、彼は顔色一つ変えなかった。

次回更新は10月3日(土)、21時の予定です。

 

👉『ダウトマン』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】隣の部屋の男から誘われた。つい昨夜、別の女性と愛し合う“あの声”が聞こえたのに…なぜか断れず、誘いに乗ってしまった。

【注目記事】目が覚めると、彼氏がベッドに縛られていた…傍で女が笑ってる。彼の悲痛な声もお構いなしに、女は彼の服を脱がし体にキスし始めた

 

ゴールドライフオンライン(GLO)は、表現者を応援するウェブメディアです。
生身の人間が紡ぐリアルな言葉だからこそ、読者の心を揺さぶる力があると確信しています。
あなたも、"表現者"になってみませんか?
ゴールドライフオンライン(GLO)編集部:glo_henshu@gentosha.co.jp