「その通りです」

前方のドアから髪を七三分けにしたダンディでいかついスーツ姿の男が入ってきた。後ろに2人の部下を従えている。

「川崎刑事部長……何故こちらに」

辻は動揺した。

「銃撃事件の捜査の進展具合が気になりましてね。私も捜査会議に参加させてもらおうと思ってやってきたのですが、廊下でとんでもない話が耳に飛び込んできたものですから」

「部長、これは事実無根です。木曽が俺を嵌めようとしてあの山本という男と仕組んだ罠なんです。あの2人が言っていることには何の証拠もありません」

辻が慌てて弁解した。

「証拠ならありますよ」

天蓋が言った。

「こちらをご覧ください」

そう言うと天蓋はタブレットを取り出し、動画を再生した。