太股にどしんどしんと四股を踏む
家内をあばれわれに迫り来
なまはげの荒ぶる所作に泣きやまぬ
児を抱きながら親は耐えをり
なまはげの蓑より抜け落つ藁くずも
ありがたかりき掃かず留め置く
“忘れえぬ旅をまたひとつ三十一文字に封印す”
――日本の面白さに旅装を解く暇もない
最果ての無人駅から、南の島の潮の香りまで、まだ見ぬ土地に想いは募る。
尽きせぬ思いが豊かな旅情を誘う、味わい深き歌の数々を連載にてお届けします。
太股にどしんどしんと四股を踏む
家内をあばれわれに迫り来
なまはげの荒ぶる所作に泣きやまぬ
児を抱きながら親は耐えをり
なまはげの蓑より抜け落つ藁くずも
ありがたかりき掃かず留め置く