この後すぐに王さまは、皇太子や大臣たちを宮殿の大広間によび寄せました。そして、国境に迫った敵の独裁国との戦いを始める決断をしたことを、みなに告げたのでした。

こうして激しい戦争の火ぶたが切られました。

この戦争は二年に及びました。

そして、戦争が終わってからも既に二年が経とうとしています。

* * * * *

「ドン、ドン、ドン」遠くで大広間の扉をたたく音がしました。

その大きな音は、ペガサス像の由来などを思い起こしてひとり過去から現在までの時空の旅に出ていたエドワード国王を我に返らせました。

王さまは、王冠の脇に置かれたペガサス像を急いで机の下の秘密の戸棚に納め、赤い宝石を手に取りました。扉が閉まります。王さまは、そこに描かれたペガサスの紋章を確認すると、赤い宝石を王冠に戻し、それを頭にかぶるのでした。

ちょうどその時、「国王陛下、お待たせしました」との声とともに、アルバートからの手紙を取りに行った家来が大広間に入ってきました。

試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。

 

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