小説 小説 ファンタジー 2025.06.09 先の大戦で命を落とした小さな王国の皇太子と皇太子妃――しかし、彼らには5人の子供がいた 二十世紀のおとぎ話 【第1回】 オー・クンケー 君たちそれぞれが、“世界一強い”と思うものを探し出してきてほしい この記事の連載一覧 「君たちそれぞれが、“世界一強い”と思うものを探し出してきてほしい」 王さまからの突然の指令にはじまった、王子と王女の強いもの探しの旅。彼らが各国を渡り歩き、辿り着いた「本当の強さ」とは――。※本記事は、オー・クンケー氏の小説『二十世紀のおとぎ話』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。
小説 『あら、50歳独身いいかも!』 【第3回】 武 きき 帰ろうとすると「ダメだ。もう僕の物だ」――キスで唇をふさがれ終電にも間に合わずそのまま… 【前回の記事を読む】10歳年下の彼から突然の告白。戸惑いつつも相手を試すように口にした「私を○○○みる?」その言葉とは…はぁ~とため息が出る。久しぶりに男の匂い。ゆっくりベッドを出て、シャワーへ。「涼真君、私帰るね。終電に間に合うから」「ダメだ! 帰らないで。泊まって!」「何言っているの! 着替えも無いし。帰る……」ベッドに引っ張られ涼真君の腕の中。「ダメ。明日休みだから買い物行って、映画も見よ…
小説 『テラスの旅路Ⅰ』 【第9回】 響乃 みやこ 彼女が遺した手紙は、まるで報告書だった。感情も何も含まれていない図鑑のような文。でも最後、たった一行だけメッセージが… 【前回記事を読む】あれから数か月。動かなくなった彼女の体には苔が生え始めた。もう分かっていた。彼女は「壊れた」んだ。食料も底をついてきて…翌朝いつもより早く起きて、荷物をまとめた。「帰ってくれ」と言われたから、ナギサを置いて、家に帰ることにした。いつもは心地良い虫やフクロウの声もナギサがいない夜は、怖くて怖くて仕方なかったけど、頑張って眠りについた。ナギサを置いていくのは少し不安で、さらに損傷し…