【前回記事を読む】「なぜ絵を描くのか」…講義中、教授が私のスケッチをパラパラと見て放った一言は、私の創作の初期衝動を言い当てていた
第2章 自身の歴史&考え方
何色が好きですか?
子供たちに「何色が好き?」と聞くと、「僕は、緑が好き!」とか、すぐに答えます。私もすぐに言えますよ。「青色です。ブルー!」2016年くらいだったか、絵の展覧会に参加するためにモンゴルに行きました。モンゴルには、ブッタを祈る寺院が沢山あります。そこには、それぞれの寺院の仏像に沢山の青い布が美しく掛けられていました。
寺院のいたるところに掛けてあるのです。不思議な光景だったことを記憶しています。お寺にお祈りに行くと、ブルーの布を掛ける習わしなのだそうです。お礼のように掛けてあるのです。慣習というのは、お国それぞれの背景が見えるので面白いですね。
青は崇高な色なのです。イギリスではロイヤルブルーといってイギリス王室のオフィシャルカラーとなっています。ブルーを Google検索すると、人が好きな色第1位との結果もあります。海の色、空の色、地球の色、人間にずっと寄り添った色なのですね。だから人は好きなのでしょう。そう、私もブルーが好きです。
生活の中に色を意識してみます。好きな色を決めること、たとえば、インテリアは、いつも赤にしてみようと決めて選ぶと、不思議です。部屋に置いてあるものが、いろいろと赤になっていきます。
買い物をするときには、赤を選んでいくのです。絨毯の赤、カバーの赤、クッションの赤の下地、食器は、白にしようと思えば、少しずつカタチやデザインの違う白い食器たち、そうして、身の回りに何となく統一感が生まれてきます。
洋服は、今年は、ベージュを着てみたいと思って選ぶと、ベージュの洋服が多くなります。持っている小物は“緑”にしようかなと思うと緑色のものが増えます。どっちを買おうかなと選ぶ時、決めた色の方を選ぶようにしていきます。
人は、知らず知らずのうちに、自分の欲しい色を決めて選んでいます。生活の用途別に、グループ分けをしておくと、色が整理されるのです。知っている人は知っている分類整理です。気に入った小物や洋服を気に入ったまま、思ったそのままに選んでいると、バラバラな印象になってしまいます。
家の中の小物、身の回りの小物、洋服、テーブル回り、生活小物など、色を決めて集めていくと、まとまりが生まれます。私の中の『わける、ならべる』です。子供たちに保育の中で、「わけたり、ならべたり」を意識させるよう「アート保育」をしていますが、生活の中に普段そのまま、私は使っています。
私たちは、普段の生活がすべて、「わける、ならべる」で過ごしているのです。