学部入学者選抜のポリシー

大学の入学者選抜は、各大学のアドミッションポリシー(受験生に求める能力、適性などについての考え方をまとめた入学者受入方針)に基づいて実施されるべきであるが、アドミッションポリシーは、各大学の教育目標(卒業時アウトカム)を示したディプロマポリシー、教育目標を達成するためのカリキュラムに関する基本的な考え方を示したカリキュラムポリシーと三位一体をなすものである。

各大学は、これら3つのポリシーをホームページなど適切な方法で公表すべきである。

特に、アドミッションポリシーについては、各大学が求める学生像や大学教育を受けるのに必要な学習内容(高等学校段階で習得しておくべき内容、履修すべき科目)などとともに、募集要項などを通じて受験生に明示し、学内の教職員にも周知することが必要である。

現在、アドミッションポリシーはほとんどの大学で公開されているが、ディプロマポリシー、カリキュラムポリシーとともに示している大学は少ない(図9)。

入学者の選抜方法に関しては、基礎学力や知的能力を判定する学力検査のみに頼るべきではなく、選抜方法の多様化、評価尺度の多元化を進めることが必要であるが、これらに対し各大学は苦労している。

これらには面接、小論文、地域高等学校長からの調査書、適性検査などの活用に加え、推薦入学やAO入試の実施などがあるが、今後はさらに欧米の入試選抜法と同様に、受験生の資質や目的意識、意欲、ボランティア経験などについて時間をかけてきめ細かく判定する工夫も望まれる。

医師として望ましい人材の選抜については、選抜方法の改善にとどまらず、高等学校教育と医学教育との接続の改善(高等学校教育から医学教育への円滑な移行)という観点から、大学と高等学校の連携の充実や取り組みの改善を図ることも重要である。

各大学は、これらのことを念頭に、継続して選抜方法の改善に取り組む努力を試み、さまざまな工夫をしているが、未だ不十分で更なる多くの改善が必要である。

 

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