【前回記事を読む】通常のオーケストラの規模ではありえなかった…ワーグナーは楽譜に人数まで指定し、劇場に収まりきらない編成を要求してきて…

第一章 マーラー交響曲第八番

何管編成

話は前後するが、二管編成などの表現法は結構問題がある。

ある音楽コンクール作曲部門の課題で、オーケストラは「伝統的な二管編成を用いること」とあった。

この課題にオーケストラに精通した友人作曲家と「伝統的な二管編成って何だ」と笑ったことがある。

出題側は古典派の二管編成が念頭にあったのだろうが、その古典派でも、フルートが一本だったりクラリネットがなかったり、ホルンが二本とか三本とか四本だったり、トロンボーンがコントラファゴットがティンパニーが……等々決まっていない。だからこの表現法はあくまで目安と考えた方が良い。

あるオーケストラを見て、このオケは何管編成だ、と簡単に言えても逆に三管編成のオケを定義しろ、と言われても即答は無理だ。

最近の作曲コンクールではオーケストラ課題の場合、使える楽器を列挙してある場合が多いのも頷ける。