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第一章 マーラー交響曲第八番
何管編成
まずは基本的なことをまとめておかなければならない。どの解説書にも書いてあることを基本とするが、これまでと同様、枝葉を拾いながら進めていこう。
まずは演奏形態の大きさから。
オーケストラの大きさを示す伝統的な表現法では五管編成とも六管編成とも言える。フルート(ピッコロを含め)奏者は最低で六人、オーボエは五人、クラリネットは最低で五人との指定をどう見るかだ。
ここでしばらくマーラーを離れて基本的なことのお復習(さら)いをしておこう。
オーケストラの中では、比較的音量の小さな木管楽器をそれぞれ何人で担当するかで何管編成などの言い方が変わる。二人ずつで担当するなら二管編成だ。実は歴史的にはかなり複雑だが、古典派以降のオーケストラの場合は例外的なものも多いがほぼこの説明でこと足りる。
ただし例外はいくらでもあり、たとえば早速ベートーヴェン第五交響曲の第四楽章ではピッコロが一本加わる。
また、なぜフルート、オーボエ、クラリネットを基準にするかはバランスの問題だ。
これらの木管楽器は弦楽器群とよく対話をするが、その対話の際に弦楽器群とのバランスが重要になる。
また同じ木管楽器でもファゴットはどうかというと、たとえばストラヴィンスキーの『春の祭典』などの例外は除いて、旋律を担当することはそんなに多くはない。旋律を支えることはあっても旋律楽器かというと微妙で、しかもコントラファゴットが入ることも多い。
だから数を数える場合は除外して考える方が無難だ。