【前回の記事を読む】長時間労働でも文句を言わない日本人…その“美徳”の裏で、賃金が上がらない国になっていた。原因は、政府の失政だけではなく…

第一章 日本の社会・歴史

科学の進歩

2011年の「東日本大震災」以降、「原子力発電」の旗色が悪い。

元々原子力に対するアレルギーが強かった日本だから残念ながら原子力に対するブレーキがかかったのは否めない。

本来、自前のエネルギー源に限りのある日本の電源構成を考えれば、原子力も大事な選択肢の一つであったのだから禍根を残したと言えよう。

この所、国は、原発の再開に力を入れているように見える。「ほとぼり」を冷ますのに、大切な10年の歳月がかかった。もっとマクロ的に考えれば、この所アメリカ製の厄災に見舞われている。

一つは、飛行機の隔壁の修理を誤った、ボーイング社の飛行機、所謂「日航ジャンボ事故」や、東北大震災の際、津波の影響で爆発事故を起こした、ゼネラル・エレクトリック社製の原子炉「マークⅠ」等である。飛行機でも原子炉でも、事故後の対応は様々だ。

原子炉の事故で言えば、原子炉の使用を止めてしまう事は、最も安易な解決方法ではないか? 

科学の進化・進歩は、失敗に学び、原因を究明し、対策を立てるという、地道な努力の結果ではなかったのか。

ここに挙げる事例は、「世界初」のジェット機に挑戦した事例である。イギリスの航空機メーカー、デ・ハビランド社は、1943年(昭和18年)世界初となる、「ジェット機」の開発に着手、1952年(昭和27年)に「コメット(彗星)」として初就航した飛行機である。今までの飛行機と違う「高度」を飛ぶ為、「与圧キャビン」を採用した。しかしながら、初就航後、数年で「事故」が連続し、時の、イギリスの首相、チャーチルの号令の下、原因究明と再発防止が急務となった。

事故機を海底から引き上げ、調べた結果金属疲労が原因だった、という事が判明した。先駆者の乗り越えなければならないハードルの一つである。

その後、後発の航空機メーカー、ボーイング社に取って代わられたが、今、我々が、ジェット機に乗り旅が出来るのも、「チャレンジャー」が居たからこそである。

家族

将来は、家族とか、親子の関係が無くなり、「個」と「個」の関係になるかもしれない。

世の中の「進化」を見ているとAIも含めて際限がないように見える。医学的分野でも、その進化は著しい。

結論から先に言えば、もう既に、そうなっているかどうかは別として、両親がいて、その間に「子供」が出来、必要な妊娠期間後に「出産」するという、今は常識的な形態が変わる可能性がある。

つまり、女性が10ヶ月の妊娠を「拒否」する可能性だ。

試験管の中で人工受精が可能ならば、「妊娠」という事は不要となる。世の中の進化・変化を見ると、十分にあり得る話だろう。

もしそうなれば、旧来の「結婚観」や「妊娠」は根底から覆される。従って、親も無ければ、兄弟も無い人が「個々」に存在するという形態である。

最も保守的な国の一つである日本では遅くやって来る事が、「時間は無いけれどお金はある」国では、秘密裏に既に行われているかもしれない。悍ましい事である。