【前回の記事を読む】友人が連れてきた外国人男性…「1人部屋が良い」と言いながら、自分は探さず文句ばかり。やっと3人分の宿を確保できた時…

第二章 土佐─修行の道場 長い長い道とお接待

14日目 2024年10月2日(水)

●気温:29℃ ●天気:晴れ ●予定距離:35km ●参拝目標:28番 大日寺 ●宿泊予定:民宿喫茶きらく

天気は夕方から雨の予報だが、歩いている間は降りそうにない。昨夜の宿「民宿とうの浜」には、ブラジル人夫妻のジェラルド&八重さん、湯河原から2回目の遍路で回っているみっちゃん(初日に道を教えてくれた人)と私たち3人が泊まっていた。出発前に皆で写真を撮り、28番札所へ向かう。

朝一で27番へ行くというみっちゃんと別れ、夫妻と私たちは28番へ。最初は皆で歩いたが、コースやペースが違うので途中から別れた。ジュリオと夫妻は海岸へ。私は右足の小指が心配なので足場の比較的良い最短コースの街道沿いを選ぶ。足首が痛いという敦美ちゃんも私と一緒に街道を行く。

敦美ちゃんは言うことを聞かないジュリオに振り回され、足に負担がかかっているようだ。17km歩いたあたりで気温が上がり、連日の疲れと炎天下で熱中症気味になり、休憩できる場所を探しながら歩いた。

何度も小休止を取りながら進んでいると、大理石のベンチがある喫茶店を発見。中には入らず大理石の冷たさを味わって腰掛けていると、「お接待させてもらいますので中でコーヒーでも飲んでいって」と女性の声がした。中には素敵なママさんがいた。

声をかけてくれたのは常連さんの1人らしい。優しい常連客が集まる喫茶店で、大福餅とアイスコーヒーをご馳走になり、身体と心が生き返る思いがした。

ママさんにお礼を言い、納め札を渡して再び歩き始めた。20kmを超えたあたりで右足小指が靴の中で腫れ始め痛くなってきた。残り10kmを歩ける自信がなく、遍路道とバス通りが重なっている区間を調べ、7kmほどバスに乗ることにした。バスの中で靴を脱ぎ、足を上げてマッサージした。

「これでラスト2~3km右足がもってくれれば」と藁をもつかむ思いで揉んだ。バスが遍路道から外れるところで降り、歩き始める。バス停からの数キロは一歩一歩が痛かったが、なんとか28番札所に辿り着き、納経所終了時間の20分前にお参りを完了。寺を後にして宿へ移動した。今夜の宿は28番のすぐ近くでホッとしたが、チェックイン時間に 1時間以上遅れてしまい申し訳なかった。