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鑑識課を出た俺は腕時計を見る。奥田巡査長と話してから30分ほどたっていた。死体発見の相談に女の子達が来てから慌ただしかった。この手の事件(死体が発見されていないので厳密には事件ではない)は初動が極めて大事なので、まだまだやらねばならない事はあった。相談者への聞き取りのため巡査長にアポイントを取ってもらった以上、速やかに聞き取りに行きたい。
俺は相談者の情報に目を通す。
近藤彩 19才 職業 ファストフード店アルバイト
田中可奈子 21才 職業 会社員
山口知佳 22才 職業 専門学校生
他の付帯情報も確認しているところに、奥田巡査長がやって来た。巡査長が
「ここにいたんですか? 刑事課にもいないし、聞き取りに向かったと思って小林さんに電話しようと……」
俺は
「用があって鑑識に行っていたんですが、鑑識課長に絡まれて……」
奥田巡査長は察してくれたようで
「ご愁傷様。でも、おかげで間に合いました。相談者ですが、事前連絡してくれればいつでも来てくれていいそうです」
俺は巡査長の手回しに感謝しつつ、尋ねてみた。
「相談者ですが……聞き取りをしていた時、ショックというか動揺していた感じですか?」
俺の問いに巡査長は
「城東警察署に来た時は3人とも多少興奮していましたが、先程電話した時は落ち着いているように思いました」
俺は安堵した。
『どうやらまともに話を聞けそうだ……』
俺は巡査長に礼を言い駐車場に向かって行った。愛車のトヨタライズに乗り込み
『さて、1人目だが?』