栗の木を植ゑてよき実を選りしとふ
縄文人の知恵のたしかさ
しっとりとうるし塗られし縄文の
土器のかけらに残る朱のいろ
わが筆に描きしこけしをかなしまむ
むつかしき貌よせ眉をして
“忘れえぬ旅をまたひとつ三十一文字に封印す”
――日本の面白さに旅装を解く暇もない
最果ての無人駅から、南の島の潮の香りまで、まだ見ぬ土地に想いは募る。
尽きせぬ思いが豊かな旅情を誘う、味わい深き歌の数々を連載にてお届けします。
栗の木を植ゑてよき実を選りしとふ
縄文人の知恵のたしかさ
しっとりとうるし塗られし縄文の
土器のかけらに残る朱のいろ
わが筆に描きしこけしをかなしまむ
むつかしき貌よせ眉をして