「熱い! 身体が燃えるように熱い!」

「ルシフェル様、こちらに! その熱く燃えたぎる力を私にお与えくださいませ。さあ早く!」

叫び狂うルシフェルをソフィアが招き入れた。ルシフェルはソフィアを押さえつけ、力の限り抱いた。魔物が絡み合う姿はおぞましく醜いものであった。

「なんということだ!」

「どうすればよいのだ?」

ソフィアの寝室に忍び込み、物陰に隠れて様子を窺っていたガブリエルとラジエルは、目の前で起きていることに身震いし、気を失わんばかりであった。

ルシフェルが果て、ソフィアに覆いかぶさるようにして倒れ込んだ。ソフィアはルシフェルを優しく受け止め、ベッドに寝かしつけた。ルシフェルの身体は少しずつ元の美しい姿に戻っていった。

ソフィアは静かにベッドを抜け出し、鏡の前でなにやらブツブツ呪文を唱えると、醜い姿がみるみる元の美貌の姿に戻った。ドレスを身にまとい、美しく輝く飾りを身に着けると寝室から出ていった。

ソフィアが寝室から出るのを確かめると、ガブリエルとラジエルは物陰から出た。ガブリエルは気を失ったリリスを抱きかかえると、眠っているルシフェルを横目に見ながら、おそるおそる扉を開け、ようやくその場から離れた。リリスの様子を窺いながら、二人はヤハウェのいる部屋へ急いで向かった。

 

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