【前回記事を読む】「昔の人って老けてる」そう思ったことはありますか? 最近の人が若く見える理由は、平均寿命80歳超えという“異常”と関係が…
Ⅱ 水は零度になったら自然に氷になりますか
同じ遺伝子をもつ一卵性双生児はなぜ性格が違いますか
私の友人には一卵性双生児が何組もいます。顔も体型もまったく同じで、しゃべる声までも似ています。
一つの卵子に一つの精子が受精したあと、その受精卵が2つに分かれて生まれたのが一卵性双生児です。一卵性双生児はほぼ100%同じ遺伝子情報を持っていて、性別・血液型は同じです。
二卵性双生児は、二つの卵子にそれぞれ別の精子が受精して生まれたもので、兄弟姉妹がいっしょに生まれたようなものだといいます。
最初に一卵性双生児に会ったときは、私はとてもびっくりしました。その後戸惑うこともありましたが、だんだん慣れてくると、すぐに見分けがつくようになりました。
なぜかといえば、同じ一卵性双生児でも、ちょっとした仕草はちがいますし、しゃべり方も違います。ですから付き合っているうちに区別がつくようになるのです。もっとも大きく違うのは性格でした。
こうした点には大学の研究機関も注目しています。病気の罹りやすさやその人の個人的な能力や性格について研究するのに、100%同じ遺伝子をもつ一卵性双生児は研究対象として興味深い存在なのだそうです。
一卵性双生児を研究すると、病気の罹りやすさや能力や性格などに関わる遺伝的な要素(遺伝因子)と後天的な要素(環境因子)がどう影響するかがわかるといいます。
私のような普通の人間でも、一卵性双生児と付き合っていると、人間はひとりひとり独自のもの、オリジナルなものであることがよくわかります。
人間は、生まれたあとの勉強とか努力がいちばん大切なのです。出会った人や本人の努力次第で人生が変わって進みます。運も生まれたあとに自分自身で切り拓いていくものです。
世代の呼び方はなぜ五つしかないのですか
自分をこの世に誕生させてくれた「父」と「母」。その「父母」は祖父母がいなければ、この世に生まれてきませんでした。
そして「私」もまた結婚して息子をこの世に送り出しました。さらに子どもたちは、それぞれ孫を生んでくれるでしょう。
こうして世代から世代へ命は引き継がれていきます。でもつい最近まで人間の寿命は50年そこそこでした。私の祖父母は体が弱く早くに亡くなりました。
ですから私は祖父母の顔を知りません。これはけっして稀なことではありません。父と母をそれぞれ生んでくれた二つの家族合わせて4人の祖父母の顔をすべて知っている人がいたら、その人は非常に運がいいのです。
逆にいえば自分の息子がさらに子どもを生み、孫の顔をみることのできた人も運がいいといえます。
つまり直接顔を合わせて自分が人生で得た知識や経験を伝えることのできるのは、せいぜい子と孫の世代までです。