食事する席は指定席ではありません。が、実際には、食事にくる時間がその人ごとに大体決まっているので、自然に指定席化されてきます。しかし、ときに、いつも自分が座っている席に他の人が座っていることがあります。自分勝手な人は「ここは私の席なのよ」と文句を言います。
しかし、こんなことで揉めたくないと思う人は、そういう場合には、何も言わず、他に空いている席を探して、黙ってそちらへいきますので、トラブルになることは滅多にありません。私たちもそのため食事する席がよく変わっていました。
ダイニングルームでは配膳、下膳はホール係の仕事です。入居者が席に座って待っていれば、ホール係が台車にお膳を載せて料理を席まで持ってきてくれます。食事が終われば、お膳はそのままにして席を立ちます。
ダイニングルームにレストラン風のユニフォームを着たホール係がいて、配膳・下膳を行う様式はレストランと同じなので、入居者はレストラン気分を味わえることになります。
ホームによっては自立の人には配膳、下膳をしないところもあります。また、朝食をバイキング形式にしているところもあります。それらの場合、それが不可能な人には台車が用意されていて、自分でお膳を運び、自分でお膳を片付けるのだそうです。「できることは自力で行ってもらう」は老人ホームに共通する基本的なコンセプトですからね。
高齢者が、両手を使ってお膳を持って移動すると、お膳が揺れて汁物がこぼれたり、最悪、転倒するリスクもあります。レストラン風にすれば、転倒のリスクもなくなるのですが、「自立の維持」には不利かもしれません。
このホームでは、食事介助が必要な人と不要な人を分けており、食事介助を必要とする人が、ダイニングル―ムにくることはありません。元気な人にレストラン気分を味わってもらうためなのでしょう。食事介助が必要な人はケアセンターで食事をしているのだと思います。
▶この話の続きを読む
元気なうちに入居する「入居時自立型老人ホーム」では、自炊という選択肢もある! その活用方法は例えば…
👉『老人ホームは元気なうちに入るのがオススメ』連載記事一覧はこちら
【イチオシ記事】お風呂上りに優しく体を拭いてくれた彼。下着はいいよと言われて、素肌にバスローブを。大きなベッドにエスコートされ…