はじめに

少子高齢化が長期にわたって急速に進んでいる我が国では、高齢者介護を巡る状況は悲惨を極めています。私自身も、両親宅の老々介護のサポートおよび私宅での両親の介護で、苦労を重ねて疲労困憊した経験があります。

世間を見渡しても、介護する子供が頑張り続けて体調を壊すケースも、また、逆に耐え切れず介護放棄するケースも珍しくはありません。さらにおひとりさま宅には介護してくれる家族さえいません。そうなると、老人ホームがこのような在宅介護に行き詰まった人たちの最後の受け皿となるのは必然と言えましょう。

ですから、タイトルの「老人ホームは元気なうちに入るのがオススメ」をご覧になって「『元気なうちに』なんてヘンよね」と感じた方も多いのではないでしょうか。ふつう、老人ホームと言えば、介護をする施設で、思い付くのは通称「特養」=特別養護老人ホームとか有料老人ホームですよね。

そこは寝たきりの人や、ヨボヨボになった要介護の人が入るところなので、「元気なうちに入る」ってどういうこと? と疑問に思うかもしれませんよね。

ところが私は「元気なうちにしか入れない」有料老人ホームに入居しています。常識では思い付かないような有料老人ホームもあるのです。老人ホームには多様な類型があり、複雑多岐でホームのタイプの違いを理解するのは容易なことではありません。

ただ、そんな老人ホーム界にも共通することが1つあります。「できれば、入りたくないところ」ということです。