【前回の記事を読む】ある老人ホームの男性入居者の平均年齢は87・8歳。男性の平均寿命である約81歳を6歳も上回る理由は?
第Ⅰ部
第1章 入居時自立型介護付有料老人ホームとは
2 失ったものより得たものが多いホームの暮らし
さらに、老人ホームに入居したからと言って、老人村に住んでいるという感覚はありません。このホームは街中にあり、ホームの外の世界と一体化していますし、ホーム内では若いスタッフが大勢働いています。業者の出入りも頻繁です。訪問客も入居者のご家族はじめ老若男女、様々な方がやってきます。色々な年代の方がいて、ごく自然です。
よって私は、このホームでの暮らしは快適だと感じています。他の入居者も多分、同じ気持ちでしょう。皆が満足しているからホームの雰囲気が良くなるのです。
ホームの雰囲気の良さで選んだのは間違いではなかったと思っています。
第2章 元気な入居者の暮らしぶり
1 ダイニングルームでの食事
食事時間は定時に限定
毎朝7時45分に「おはようございます。朝食の時間です。予約しているメンバー様はメンバーズカードをお持ちになってダイニングルームにおこしください」とのアナウンスが流れます。このホームでは入居者を「メンバー」と呼んでいます。眠っている人のことも配慮してか、音量は小さくしています。
夫は既に起きていますが、私はそれを聞いて目を覚ましたり、アナウンスでも目が覚めないこともあります。いずれにしてもそれから1時間は、もう1時間眠ろうと思ってベッドの中にいます。眠れなくてもベッドからは起きません。ベッドから出て、8時45分頃から私の1日が始まります。
7時45分と言えば、現役のときには出勤時間で、あわただしく玄関を出ていたものでした。今の私はベッドの中にいます。歳とったんだなあとふと切なくなります。昼食のお知らせはお昼の12時、夕食のお知らせは夕方5時半です。ホームには、土・日・祝日の区別はなく、元旦を除く毎日、定時にアナウンスされます。