給料もその割合の60%になるので、残りの日に家事育児をするという感じです。年に3~4週間は休暇が取れ、残業は、聞いたことがありません。人間の基本的な生活が保障されているのです。
新設された給食付きでシッターさんがいる小学校
私の娘が小学校へが上がる頃、今から25年ほど前になりますが、家の近くに学校で給食を出してくれて、シッターさんもいる小学校が新設されました。公立でも私立でもない、その中間といえる学校です。当時、この地域としてはパイロットプロジェクト(試験的プロジェクト)として話題になりました。
この学校は、働く女性のために設立されました。朝7時30分から夜7時30分まで子どもを預けることができ、保育時間が長いのが特徴です。費用については、シッターさんへの保育料と給食費が世帯収入に応じて設定される仕組みになっています。
シッターさんが校内にいて、休み時間に子どもと遊んだり、ランチを配分するのを手伝ってくれたりします。学校が終わってからは宿題もアシストしてくれて、日本でいう学童保育と学校が合体したものでした。また、ランチは母親が希望すれば学校で子どもたちと一緒に食べる機会もあって、学校の様子がわかりました。
木造の橋(バーデン)
一度、その学校へ日本の教育グループが視察に来たことがありました。
その方々は、娘の通っている学校のやり方にポジティブに反応して、理想的だと感嘆していましたが、私は彼らに言いました。
「西洋社会は個人主義で、スイスに来た理由も様々です。一時滞在者、出稼ぎ移民、難民、戦争孤児、国際結婚者、EXPAT(Expatriateの略:企業や組織が国外に派遣した駐在員で、一時的に海外赴任する社員)等、国籍や文化的バックグラウンドも異なります。