【前回の記事を読む】取調室で突然発火し、火だるまになった家出少年…火災の熱で窓は割れ、ガラスは砕け散り…

サイコ4――人体発火

「うおおおおおおっ!」

「あああああああっ!」

しかし、二人の決着はなかなかつかなかった。痺れを切らした麻利衣は思わず二人の間に割って入った。

「ちょっと! 人が来たらどうするんですか。恥ずかしいことはやめてください!」

二人はすぐに腕を下ろし、構えを解いた。

「命拾いをしたな、賽子。この決着はいずれまたつける」

「こっちのセリフだ」

西須は夜の闇に姿を消していった。

「バナナ、危ないまねをするんじゃない。一歩間違えればおまえは炎に引き寄せられた虫みたいに一瞬で灰になるところだったぞ」

「私には二人が遊んでいるようにしか見えませんでしたけど。あの人が西須悠雅だったんですね。鍬下さんに連絡しないと」

「無駄だ。悠雅は警察には捕まえられない。またいずれやつとは決着をつける時が来るだろう。楽しみだな」

賽子は西須が消えていった方を見つめながら言った。