次の日、雀の囀りで目が覚め、カーテンを開けると強い太陽で目が眩む。いつもより感覚が冴え渡るのを感じた。

昨夜はそのまま就寝したが、照史からメールで連絡が来ていた。そこには彼の心情が綴られていて、私が夢で見たようなはっきりとした答えは書かれていないが、とても心配になった。

祖母と出かけた教会で讃美歌を歌うのが好きだったこと、そして今それを懐かしんでいること。しかし、いつもなら過去に戻るような、的外れはしないなど。

今は日常と別の場所で時間が流れている。だから会社も休むという。

いずれにせよ、いても立ってもいられない。

そんな私の気持ちを知ってか、リビングのソファーに目をやると、なんと伯父が座っている。

「おはよう」。心の中でつぶやくと、待ってましたとばかりに、「春ちゃんおはよう!」と返事が返ってきた。

私は冷蔵庫を開け麦茶をコップに注ぎ一口飲んだ。そしてもう一度伯父を見た。

「やっぱりいる」。すると伯父はソファーをぽんぽんと軽く触り、言われた通り腰をかけた。「

幽霊と会話するなんて初めてだ」と、ついに私にもかくしてその時が訪れたと思った。伯父は伝えることがあるらしく、私が起きるのを待っていた。

伯母に伝えてほしい、自分はあの世で元気だから大丈夫だと。なんにも困っていることなんてない、すごく平和だし穏やかだ。そのことから地獄なんてないよと笑わせた。

伯母がなぜ心配していると思うのか聞くと、毎日遺影に手を合わせてお祈りしているからだと。

「彼女は優しいからね」と懐かしむように目を細めた。

亡くなっても自分を認識して愛を覚えている。愛は永遠だとそう理解した。

しかし幽霊は全部お見通しではないのかと思った。

伯父は、幽霊、幽霊と、ひどいなと、死んだ人みたいだ、と言うが、紛れもなく死んだ人で、笑いながら、「僕らは魂だ」とはっきり答えた。

したがって永遠で減ることもないし時間のない世界。

 

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