【前回の記事を読む】台風一過で蒸し暑い残暑の朝。レースのワンピースがよく似合っていると伯母が褒めて、私の頭を優しく撫でた私は、その姿をただじっと見つめ、彼らは幸せなのだろうか?と思った。彼らは事情を抱えながら、それぞれ懸命に生きている。人を傷つけた者はおらず、コミュニケーションが難しかったりする人が多いと話した。自身も若い頃にあってはならない過ちをし、未だに自責の念に苦しんでいると話している。「…
[連載]魂のいるところ
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小説『魂のいるところ』【第7回】しおん
光差すステンドグラスの下、私は初めて魂の声に耳を澄ませ、世界の色が変わる瞬間を迎えた
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小説『魂のいるところ』【第6回】しおん
台風一過で蒸し暑い残暑の朝。レースのワンピースがよく似合っていると伯母が褒めて、私の頭を優しく撫でた
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小説『魂のいるところ』【第5回】しおん
食後、私は次の約束に期待してしまう。似通った価値観の彼と過ごす時間は幸せで、疑うことなどなく...
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小説『魂のいるところ』【第4回】しおん
彼は「霊魂や神さまを本気で信じている」と言った。スピリチュアルな考えを物怖じせず言い、「神頼みは無意味な行いと思う?」と…
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小説『魂のいるところ』【第3回】しおん
二人の出会いは奇跡のようで、初めからそうなるべくしてそうなったと思う…恋愛下手の私が思いきって連絡先を交換してほしいと伝えた
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小説『魂のいるところ』【第2回】しおん
伯父の荷物を届けに来ると言ったという部下の男性。もしかしたら告別式の時に少し話したあの素敵な男性かも、と急いで帰ると…
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小説『魂のいるところ』【新連載】しおん
伯父の葬儀の日に出会った端正な顔立ちをした青年。「綺麗な顔だなぁ……」そう思った