【前回の記事を読む】日本は江戸時代以来、「民を富ませる」意識に欠けていた。日本人が高度成長を経験しながらも、真の豊かさを実感できない理由とは
第一章 日本の社会・歴史
金儲け
そんな事もあって、2022年からは高校の家庭科で「金融教育」が始まった。学校で「教える」という事は大切だが「英語」教育のように「やっています感」を醸し出すのではなく、専門家による実質的な教育が求められるのではないか?
「質素・倹約」も大事な事だが、その結果、豊洲に来るべきマグロが外国の市場に流れてしまうのは、悲しい事だ。私は、ずっと「値段はメッセージ」という事を言ってきた。安くても、高くても、それは、消費者に対するメッセージ、という訳だ。
「安い値段」は、安さを魅力に売ろうとし、高い値段は、付加価値や品質や中味で売ろうという訳だ。同じ物なら、安い方が良い、というのが一般消費者の論理だ。2023年、2024年の賃上げ交渉では大幅な賃上げが見込まれている。大いに賃上げをして、高くても、厭わない資力を備える事が肝心だ。
古き悪しき時代
「火事場の2階では、良い政策は生まれない」というのが、私の思いだ。階下が火事で、尻に火が付きそうな時に、10年後、20年後の政策を考えていられるだろうか?
私は、お役人勤めをした事が無いので、実体の詳細は分からない。今も続いているかどうか分からないが、喧伝されている「国会での答弁書」作成の為、徹夜もしばしばだという。一事が万事、慌てふためきながら良い政策は生まれるはずがない。誰が考えてもそうだろう。
現に「国家公務員」の応募者が減っているという。まあ、「優秀な人間」を、ただ単に、馬車馬のように、昔の「陸軍」の兵隊のように酷使した咎めが来たのだろう。その事が喧伝された結果だろうか、2021年6月付で、人事院総裁に元早大教授で「企業統治」や「金融企画経営」が専門の川本裕子氏を当て、改革を始めている。