【前回の記事を読む】PC構造物に用いられるPC鋼材・シース・定着具の防食性能と耐久性
序章 プレストレストコンクリート
2.使用材料
2 . 2 . 定着具と接続具
定着具と接続具は,所要のプレストレス力に対して十分な強度,剛性を有するものでなければならない.
その性能は,土木学会規準JSCE-E503(PC工法の定着具および接続具の性能試験方法(案))に基づいて確認する.
その試験結果は,定着具をコンクリートと組み合わせた試験では,定着体は緊張材の規格引張荷重の100%以上に耐える,
定着具および接続具を緊張材と組み合わせた試験では,付着のない状態での静的引張試験で定着具の定着効率および接続具の接続効率は,緊張材の規格引張荷重の95%以上とする,
などの規定値を満足する必要がある.
2 . 3 . PCグラウト
PCグラウトは,ポストテンション方式によってコンクリート構造物にプレストレスを導入する場合,PC鋼材緊張後,PC鋼材外面とシース内面との隙間を充填する材料である.
PCグラウトは,セメント,水,混和剤を練混ぜて生成されるが,注入から硬化して長期間に至るまでに要求される性能を以下に示す.
① PC鋼材を腐食から保護する性能
② PCグラウトに内在する腐食性物質の抑制(塩化物イオン量の制限)
③ 有害となる残留空気の排除
④ コンクリート部材とPC鋼材の一体化性能
⑤ PCグラウトの強度確保(圧縮強度の照査)
PCグラウトの練混ぜに用いる材料については,以下の規定に準じる.