父が弟のおしめを取り替えている時に、けいたは脇に置いたすべり台の上から弟の方に飛び降りた。当たらないように加減したようだったが、弟の頭にけいたの片足が当たり弟は大泣き。父は思わずきつく叱った。「ふんづけて、りきがしんだらどうする!」

けいたも一瞬なにがおこったかわからず、キョトンとしていたが、気が付いて泣き出した。「おとうさんがわるい……、おとうさんがわるい……、おとうさんが、わるい……」「おとうさんが……、りきくんのおしめをかえるから……、おとうさんが、わるい……」はげしく泣いて訴える。

弟を抱いて、当たった場所をたしかめるとけがはないようだ。父は思わず大声で叱ったものの、厳しすぎたかもしれない、と気持ちを落ちつかせる。けいたは遊んでほしかったんだろうな。泣き続けるけいたを、しっかりだきしめ、泣く弟もだっこ。ふたりの涙の冷たさと、身体のあったかさが胸にしみてくる。

母が目を離したスキに、けいたと弟が、引き出しを階段にしてキッチンに上がり込んだ。ガスレンジ、流し、調理台とシステムキッチンの上を行ったり来たりしてお散歩、いつもと違う景色を楽しんだか?

2月13日~14日

けいたが朝のまだ暗いうちに布団から這い出してぐずる。

父「どうしたの?」、けいた「お・も・ち」と座って言う。なにのことかと思ったら、「おもちゃ箱がない」。ふたりして1階居間からおもちゃ箱を2階の寝床に運んできてふとんの中に入れ、おもちゃもあったかくしていっしょにネンネ。けいたは安心してすぐに眠りに、午前4時とても凍れる朝。

テレビショッピングのネックレスを見ながら、けいた「かあさん、どれがほしい?」母「けいちゃんがいるから宝石はいらないよ」けいた「あれが、にあうんでないか」。

次回更新は2月2日(月)、22時の予定です。

 

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