子どもは褒められることで自信を持ち、自尊心や自己肯定感を育んでいく
私は幼い頃から「早く家を出たい」と家出資金を貯めていましたが、そう願いつつも長い間、必死で母の言うことを聞いていました。
反論すれば、必ず「口答えするのか」と言われますし、「母に叱られたくない」という気持ちと同時に、「母に愛されたい」「母に褒められたい」という気持ちもあったからです。
ところが、結果はすべて裏目に出ました。
私が母から「こうしなさい」と言われて守っていることでも、母からは「何もできていない」と言われ、結局、母は一度も私を褒めてはくれなかったのです。
たとえば、13歳の頃、「母が喜ぶだろう」と考え、母のお店のごみをきれいにまとめ、捨てたことがありました。
そのごみを見た母は、お店のスタッフがしたことだと思ったのでしょう。
「見なさい、こんなにきれいにまとめて捨てているでしょう。こういう風にできなきゃいけないね」と手放しで絶賛したのです。
そこで、すかさず「それ、私がやったんだよ」と言うと、母は急に黙り込んでしまいました。
「そうか、お母さんは、私を褒めるのが嫌なんだな」と気づいたのは、そのときです。
母に「褒めてほしい」と訴えたところ、「お前は褒められたいのか」と笑われ、「そんなことはできない」と断られたこともあります。