【前回の記事を読む】どの家庭にも存在する? 普通の家庭内で起こりうる「親も子どもも気づかない虐待」とは…
Chapter 1 家族という鎖に縛られずに生きる
幸せを遠ざけている、過去の傷に気づく
結婚や出産への、親からの過干渉
私は幼い頃から「お前が男だったらねえ」「将来は婿養子を取って本家を継ぎなさい」と、しょっちゅう言われて育ちました。
「お前は器量が良くないし、若いだけが取り柄なんだから、早く結婚しないともらい手がなくなる」と言って、母がしばしばお見合いの話を持ってくるようになったのは、私が大学に進学した頃からです。
私が断ると、
母は「何様のつもりだ」「お前は商品なんだから」
「どこが気に入らないんだ」「会ってみないとわからないじゃないか」
と烈火のごとく怒りました。
大学の友人だった夫と結婚するときも、両親から大反対されました。
夫は長男だったので、あの手この手で妨害され、反対されましたが、家を出たかった私はそれを押し切り、逃げるように結婚しました。
なお、結婚して親から離れ、ようやく幸せになることができるかと思いきや、そこからまた次々と試練や困難が襲ってきたのですが、それらについては別の機会に、あらためてお話ししましょう。
さらに、私が男の子を生まなかったことも、母にとっては気に入らなかったのではないかと思います。
結婚して妊娠した私に、母は今度は「男の子が生まれやすくなるものを食べなさい」と命じるようになり、長女が生まれたときも、母がねぎらいの言葉よりも先に口にしたのが、「次は男やで」という言葉でした。
そんな母が生んだのも、私と妹だけでした。
後から考えると、女の子しか生まなかったことで、母も周りからいろいろと言われ、強い罪悪観やコンプレックスを抱いていたのではないかと思います。