【前回の記事を読む】人に興味が持てない、質問できない、会話できないでは、誰からも相手にされなくなる…!? コミュニケーションで大事なこと

第7章

7-8.諦めるという選択

真の努力の話と矛盾するかもしれないが、こちらも大事なので聞いて欲しい。

私たちにできることは限られている。無理だと思ったら諦める選択肢も持って欲しい。

今まで続けてきたことを諦めるのは、勇気がいるだろう。これまで続けてきたことを止めるのは、いやその方向性を少し変えるだけでも、大きなエネルギーを必要とする。もしかすると、それは今心の拠り所となっている筋トレかもしれない。

だがそれは勇気ある決断となる。大きな一歩となる。

「石の上にも三年」など、日本人は特に続けることややり遂げること自体に、価値や評価がおかれがちだ。また社会も「諦めるな」というメッセージを送り続け、欲望を刺激し続けて、消費社会を存続させている。

しかし、あなたはこの習慣、周りの事実を正確に観察して欲しい。何があなたにとって有益なのか、無駄なのかを考えて欲しい。それが、あなたを正しい「諦め」へ導くだろう。

人生は無限ではない。時間はもちろん有限だ。生まれ持った能力と資産によって可能性の幅は決まっている。人は平等ではない。親ガチャで引いたカードの強さや枚数の差は、厳然と存在し続けている。

その中で、ある程度諦めて、小さなことでも自分が満足できるように軌道修正すれば、幸せが掴めるだろう。

対して、諦めることができず、ある意味分不相応な目標(能力や資産、容姿など)に挑み続けるのは、人生の浪費と言わざるを得ない。

人は諦めたくない。欲しいものは全て手に入れたい。だが全て、いや数点すら手に入れられる人は少数だ。いつか諦めなくてはならない。私も、この筋肉中心の生活を諦める時期は、あと数年でやってくるだろうと予想している。幸せな今を手放すのは、辛く苦しいことだ。