業務指示に潜む"見えにくいコスト"とは
本部から出される業務指示は、チェーンストア全体の足並みを揃え、企業の戦略を現場での具体的な行動に落とし込むための役割を担う重要な仕組みです。たとえば、季節ごとのキャンペーンや新商品の導入などにおいて、店舗ごとにどのように展開するかを細かく計画・実行していく必要があります。
この一連のプロセスには、情報の整理、指示の作成や配信、現場での実行とその確認とフィードバックまで、非常に多くの工程が含まれています。そして、それぞれの工程には確実に"コスト"が発生していますが、それらは見えにくいがゆえに見過ごされやすいのが実情です。
本章では、業務指示にかかるコストを「人的時間コスト」と「物理的コスト」に分けて定量的に見ていきます。
試算にあたっては、以下の条件を前提としています。
想定企業:全国50店舗を展開するチェーンストア
店舗平均時給:1300円(東京都:飲食・販売・サービス業の平均)
本部平均時給:1800円
業務指示件数:週あたり25件(年間1300件)
これらに基づき、実際にどの程度の"見えにくいコスト"が発生しているのかを見ていきます。