【前回の記事を読む】一度自分を限界まで追い込んでつけた筋肉は、驚くほど短時間の筋トレで維持できる!? 筋肉の記憶(マッスルメモリー)とは?

第7章

7-4.第一印象は大事

月数万円稼ぐために、あなたは在宅ワークを探しただろうか? それとも近所でアルバイトを探してみただろうか?

どちらにせよ、あなたは「見た目」を整える段階に来ている。

社会に出る上で重要なのは、「見た目」だ。残酷ながら、人は見た目の印象に引っ張られる。最初の接触で判断する要素、それは顔立ち、表情、服装くらいだ。仕事の関係でも相手の職業や職位くらいだろう。これらの少ない情報から瞬時に私たちは相手の「第一印象」を形成している。

そしてここで残酷な真実が横たわる。それは、見た目が魅力的ならいい人に見え、不快な特徴が一つでもあれば、好ましくない人と判断されることである。その第一印象は、ほぼ永久に固定される。最初は不快に感じたけど、付き合ううちに解消された、なんてことはほぼない。

単純接触効果というものがある。接触する回数が多ければ、相手に親近感を覚えやすいということだ。しかしこの効果は、第一印象で不快な印象を与えていないことが前提になる。「人は見た目じゃない! 中身が大事!」そう主張する人はいるが、綺麗ごとなのだ。

第一印象はお互い最悪だったが、その後打ち解けて親友となった。たまに語られるが、これは少数派の事例だ。少数派、滅多にない事例だからこそ、語られる。これは成功者や皆が賞賛するストーリーに共通する特徴でもある。

話を戻そう。たとえば、電車で脚を広げて座る人、この習慣は子供の頃に親に注意されなかった、だけなのかもしれない。その日が初めて電車に乗った日かもしれない。でも、そんな事情は分からない。「迷惑」「不快」だ。

それは事実として、「ろくな人じゃない」かは、本来は分からない。しかし、電車で足を広げて座っている人が、周りのことを考えられない「ろくな人じゃない」可能性は高い。対人コミュニケーションスキルに大きな欠落がある可能性も高い。

そんな印象の人と、敢えてあなたは付き合うのか?

これはあなた自身にも当てはまる。第一印象を与える場では、ひとつのミスが命取りとなることを心に刻み込もう。

清潔感のある身だしなみは大事! はきはきした明るい印象を与えよう!

これを就活で、いやというほど叩き込まれたはずだ。あなたはそんなの綺麗ごとだ、と感じていたかもしれない。だがこれが全てなのだ。真実なのだ。

あなたが第一印象で、人を判断するように、あなた以外の人は、あなたを第一印象で判断する。そして、そこで「ナシ」と判断されれば、その判定が覆ることはまずない。

多くの人と疑似的に関われる(ように感じる)現代社会では、否が応でも外見による人の取捨選択が数秒で行われる。ミスコン廃止の流れと逆行するように、外見の価値は上昇している。