【前回の記事を読む】人間はなぜ”食物連鎖”の頂点に立つのか、あなたは考えたことがありますか? 作者が命と心に向き合った3篇の詩

一章 私の想い

木漏れ日

雲のすき間から 漏れる ひとすじの光

どこに届いて いるのかしら

あなたの膝の上に

しわだらけの手の中に

寝入った 赤子の頬に

私の いかつい肩に

そして 路地裏の水仙の鉢の中に

霜柱

盛り上がった 霜柱を ザクッと

踏みつけて

道端の薄氷を バリッと割って

濡れてしまった 靴 なんて平気で

学校の通学路を 楽しんだ

子供にとっての 秘かな破壊への快感

だったように思う

一時間目が始まる前の 準備体操だった

確かに この行事がなされた後の授業は

よく頭に入った

三十年も前のことだが

しんしんとした 早朝の冷え込みの中で

改めて思う 四季の営み

人に与えられた 沢山の恵みの中で

尊い緊張感と 厳しい自然の現実

悲しいことに じっくり考える時間を

今の私達は 奪われて しまったけれど

それでも 時折 気づかせてくれる

空からの贈り物に 感謝の気持ちだけは

忘れたくないものだ