【前回の記事を読む】私は遅すぎた――あなたの言葉の真意に気づくまで。あの日の表情をずうっと思い出す...
一章 私の想い
仲間
なんで 笑いこけたか
わかんない
内臓がよじれまくって 苦しくて 愉快でタイムトラベルした 三人の女子(じょし)
早く亡くなった 友だちもそばにいてくれた
たぶん
こういう 瞬間を 一晩もてたことかけがえのない しあわせだ
中種子(なかたね)海
波が 岩に激しく ぶつかり
大きな 水しぶきとなって 広がるのを何度見ても 飽きないのは なぜだろう
一月の風 荒れる波と砕ける音
繰り返し 行われる はてしない海の呼吸
人が生きて 日本海もうねり
空は 暗雲が立ち込めて雨を 海面にたたきつける
潮の空気は 旗をゆらし
人はその中で 立ち止まっている
車の中で 建物の中から 透明なガラス越しに荒れ狂う自然と 向かいあう
空と海と その間に包まれた空気が
互いに叫びあっている
黒雲の中から 時折のぞかせる青空が
瞬間 光を射して 虹色(にじいろ)になる