(3)荷重が重過ぎる
膝関節は全身の荷重をもろに受けます。そのため過剰にぽっちゃりしていると、膝関節の許容範囲を超えて、壊れる原因になります。ちなみにどのくらいの体重だったら安全ということはありません。膝の荷重を許容できる範囲というのは、体重とそれを支える筋肉量の比率、骨の質にもよりますので一概には言えません。定期健診で医師に痩せるように指摘された方はがんばって減量しましょう。
そうは言ってもすぐには痩せられないと思われるでしょう。私も小太りの端くれとしてよくわかります。そんな方はせめて今日から膝の向きに気を付けましょう。膝を前に向けてなるべく大股で歩く、これにつきます(ただし現在膝に痛みがある場合は大股はほどほどにしましょう)。
過剰仮骨形成
前記の(1)(2)(3)が原因で膝の関節の間が狭まって、膝の骨(太ももの骨と脛(すね)の骨)がぶつかり傷つくと、補修液が出て、骨の壊れたところを修復します。しかし左官屋さんの仕上げたコンクリートのようにきれいにまっ平になるわけではありません。目に見えないような細かい傷が入るたびに補修液が分泌される→少し膨らんだ状態で治る→膨らんだ部分が吸収されるという過程を通りますが、全く平らではなくほんの少しだけ骨が増えた状態で再生するのです。
体中の関節部分の骨はまっ平なつるつる状態です(骨付きのフライドチキンを軟骨までバリバリ食べた後、関節部分の骨がきれいなボール状でびっくりしたことがある人もいるのではないでしょうか)。関節が動くときに引っかかったり干渉したりしないようにつるつるになっているので、この少しだけ増えた状態の骨が原因で炎症が起こることがあるのです。
骨の修復自体はミクロンの単位で行われますが、傷つくたびにほんの少しだけ骨が増えた状態で再生することを百回千回一万回と繰り返していくたびに膝関節の内側に骨が膨らんでいき、ひどい人だとこぶしくらいのサイズになることもあります。
試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。
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