【前回の記事を読む】「筋トレを続けながら」何かできるか考えよう! もっと幸せになり、自己肯定感を高めていこう。しかし、忘れてはいけないのは…

第7章

7-1.決断の量は決まっている

「いつか働かないと……」ではない。「今から働くぞ!」という決断をすることで、筋トレだけでなく、生活そのものが動き出す。今決めてしまう。それも決断力の節約だ。

もちろん、余裕があるなら、「どの服を着ようか」と、気分や天候に合わせて考えるのもありだ。それを生きがいとしている人も多い。否定はしない。しかし、今あなたが考え、決断すべきは服を選ぶことではない。人生をどう過ごすかという決断が迫ってきている。

だが、あなたがまずすべきなのは、決断の回数を減らすことだ。それによって決断力を温存することだ。スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグの服装術でいいではないか。

これは、同じ服を複数買って毎日同じモノを着る、毎日同じ食事を取る、毎日同じ時間に起きる、などの生活の簡素化、省略である。

これで、決断力は随分節約できるはずだ。その分を、大事なことに回せる。

【これからやるべきこと】

・生活サイクル(起床就寝時間、食事の時間、運動のタイミング)の固定

・服装の固定(外出できる清潔感のある服装で統一)

・食事を固定(厳密でなくとも、自炊メニューを中心にサイクルを作る)

「え、何だかロボットみたいな生活じゃない…?」「囚人……?」

この機械のような生活に嫌悪感を抱く人も多い。だが実践してみると分かる。何だか安心できる。何だか生活のリズムがとりやすい。この安定感、気楽さは癖になる。

 

何も考えなくても、楽に快適に日々の生活が進むのだ。この境地に至ることができたら、もう本書を卒業する段階に到達しているだろう。

そうやって節約した決断力を使って、まずは「何の仕事をしようか」と考えてみよう。「月三万円稼ぐ」で検索してみてもいい。間違っても、「月十万円稼ぐ」で検索してはいけない。背伸びはダメだ。確実に手が届き、それを達成することで、次に進める。それが正しいと、あなたは筋トレで実感してきたはずだ。