菩提寺の住職、檀信徒としてお互いが三宝の中の一つであり、三宝の中のもう一つの宝であるお釈迦さまの教え「法」の下にお互いが宝として認め合い尽くし尽くされ幸せになることを目指すこと、これがお寺の三宝でございます。
人生の最終目標は幸せになることです。命は必ず尽きるからこそ、いまを生きられることを感謝して一生懸命に生きて、自らの人生を全うするということが子々孫々まで幸せに繋がるのではないでしょうか?
福島さんの旅立ちは私にとってまさにロス、大きな喪失感がございました。仏・法・僧の「三宝」を大切にされた福島さんは亡くなるその日までお元気のまま旅立たれました。縁戚や周りの方々、送る方は心の準備がなかったので大変だったでしょうが、ご本人にとってはまさに大往生と言えるものであったのではないかとも思います。
「人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 仇は敵なり」戦国武将、武田信玄の名言として残されている大変有名な言葉です。立派な城があっても人の力がないと役に立たない。国を支える一番の力は人の力であり信頼できる人の集まりは強固な城に匹敵するという信玄公の考え方や生き方を表しています。
この信玄公の名言は国を治める上での根本ですが、人材が宝であるということは、どんな組織や団体であっても共通しているのではないでしょうか。最後は人がいないと成り立ちませんし、発展することはありません。
私たちの心にある三毒「貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)」と言われる「貪り、怒り、愚かさ」と向き合い、お釈迦さまの正しい御教えを伝え繋いで家庭を育み、心豊かに穏やかに尊い暮らしを次世代にも伝えることができれば本当に有難いことであります。
お寺にとって厳しい冬の時期が到来している現在ですが住職も檀信徒も寺院にとっての三宝を大切にする生き方の原点に立ち返れば、お寺にとっての宝である檀信徒も住職も未来へ繋がっていくのではないでしょうか。
なぜなら二千五百年の時を超えて今もなお大きな拠り所となっている「法」という宝、お釈迦さまの御教えがあるからです。
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