「いつか何処(どこ)かで」

まだ雪が残る頃

その日は

妙に淋しげな空をしていたように思う

何度か行ったことのある喫茶店で

向かい合って話し合った

それはひとつの別れ

これから暖かくなるというのに

そのときばかりは

時が止まればいいと思った

いつか何処かで

また会えたら

そのときは笑顔で向かい合いたい

ふと そう思った