20.肥満には2つの種類がある

A:最近美味しいスイーツにはまってしまって、脇腹のつまめるお肉が増えてしまいました。痩せなきゃと思っているのですが、難しくて……。

M:あきさん、スマートに見えますけどね~。つまめるお肉が増えたということは、皮下脂肪が増えたことを意味しています。ちなみに、脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があるって知っていますか?(図11)

 

A:皮下脂肪にはなじみがありますが、内臓脂肪は聞いたことあるな~程度です。

M:肥満は、皮下脂肪と内臓脂肪のどちらがより多いかによって、皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満に分けられます。そのボディーラインから皮下脂肪型は洋ナシ型、内臓脂肪型はリンゴ型と呼ばれています。ときどき、痩せているのに、おなかだけポッコリ出ている方がいますが、これは典型的な内臓脂肪型の肥満です。

A:おなかだけ出ていて、痩せているのか太っているのか分からない人っていますよね~! おなかだけぽっこりの人、見た目は確かにリンゴっぽい。

M:皮下脂肪には「つきにくく、とれにくい」という特徴があります。脇腹のつまめる肉は皮下脂肪ですが、色々頑張ってもなかなか取れないですよね。一方、内臓脂肪は「つきやすく、とれやすい」のが特徴です。

例えば、年末年始で食べ過ぎると、短期間でベルト穴が1つ大きくなることがありますが、このときは内臓脂肪が増えています。その後に心を入れ替えて生活を整えるとベルト穴が元に戻りますが、これは内臓脂肪が減った証拠です。

A:なるほど、つまり内臓脂肪の変化はウエストサイズでチェックするとよいわけですね!

試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。

 

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