二度目の異動でもシステム担当になるのなら、その瞬間にシステム人材になっていることを悟り、転職しておくべきでした。

後悔その五。銀行には第一選抜と言われる昇格時期があります。私がその時期を迎えた時、「こりゃあ無理だな。何も結果出してないし」と思ったものです。

昇格できないのを見届けてから転職しようと決めていました。今度こそシステムから離れるつもりで。しかし、昇格してしまったのです。なぜ? 聞かずとも上司は教えてくれました。

「お前はポテンシャル」

成果がなくても今後の活躍に期待されて昇格することがあるのです。摩訶不思議な人事です。この時私は昇格の理由はよくわからないまま無邪気に「やったー」と喜んでしまいました。

収入が増えたので「システムは不本意だけど、今後離れられるかもしれないし、この銀行に残ろう」と判断したのです。間違いでした。

後悔その六。本部に来てしばらくして気づいたことがあります。支店のような体育会系ノリで飲み会が開催されることが殆どないのです。飲む頻度も極端に減ります。

好きな人だけが集まっていく程度になるわけですが、久々に現場を思い出すような部署がありました。審査です。支店からの稟議書を審査するので現場に近いからでしょう。飲み会のテンションが半端ない。ってゆーか、おかしいのです。

アルハラになりますが、当然一気飲み。しかも飲み方があるのです。中華料理でしたので、その時は紹興酒でした。大きく口を開けてグラスを口にツッコミ、首を後ろに倒して一息で飲み上げるのです。周りはこう呼んでいました。

「真空一気飲み」

ただの一気飲みかと思いきや、飲み方があるなんて進化していました。女性行員も同じように飲みます。何回も。各種のハラスメント、容易になくならないと思います。