カラダのトリセツ
歩いて通院されている患者さんの最高年齢ナント101歳!

私のクリニックの患者さんのなかには、歩いて来院されている方もいらっしゃいます。最高齢の方は当年とって101歳です! 現在、当院に来ていただいている超高齢の方は、90歳以上143人(うち100歳以上4人)、結構いらっしゃるのです。そういうみなさまにお会いできると「お役に立てているのかな」と嬉しく、自信になります。

実は、むかしの人はもっと長生きだったのではないかという説もあります。ある歴史学者の調べによると、「今年は豊作だったから100歳以上の人には何かプレゼントしますよ」というような記述があるそうです。100歳の数え方に諸説あるので現在の100歳と同じかと言えば微妙ですが……。

それでも、病気や、ちょっとした流行り病でも亡くなってしまう時代にも、長生きをした人がいたみたいなのです。

還暦(60歳)・古希(70歳)・喜寿(77歳)・傘寿(80歳)・米寿(88歳)・卒寿 (90歳)・白寿(99歳)・百寿(100歳)が設定されたのは鎌倉時代だとも。

107歳まで生きたといわれる平清盛のひ孫・藤原貞子(ふじわらのさだこ)の存在が大きかったようです。天皇一族である藤原貞子の長寿祝いをしないわけにはいかず、古希や喜寿が設定されたという説もあります。


参考データ

WHOが発表した2022年版の世界保健統計(World Health Statistics)によると、平均寿命が最も長い国は日本で84・3歳。2位はスイスで83・4歳。日本と約1歳の差がある。

「平均寿命が80歳を超えている国」は31カ国。ランキング上位はヨーロッパの国が多く、アジアでは日本の他、シンガポールと韓国が上位にランクイン。

「男女別」では、男性はスイスが81・8歳、女性は日本が86・9歳でそれぞれ1位。日本の女性は 2位の韓国に0・8歳差。日本の男性は81・5歳で2位。

「平均寿命が最も短い国」はアフリカ南部に位置するレソトで50・7歳。ただし、統計データがない国を除く。

「世界全体の平均寿命」は73・3歳。うち男性が70・8歳、女性が75・9歳となっており、女性のほうが約5歳寿命が長い。

 

👉『知って得する 医師が教える100歳超えの健康術』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】店を畳むという噂に足を運ぶと、「抱いて」と柔らかい体が絡んできて…

【注目記事】忌引きの理由は自殺だとは言えなかった…行方不明から1週間、父の体を発見した漁船は、父の故郷に近い地域の船だった。