よく見れば片眼失くせし大鳥の
雛を育む力をおそる
ひたすらに待つを耐えをり池の面に
あぎとふ山女にねらひをさだむ
*あぎとふ 魚が水面に浮きあがり、口(くち)を開けるさま。
一瞬に獲れし山女の跳ねしまま
足爪につかみ闇に消えゆく
“忘れえぬ旅をまたひとつ三十一文字に封印す”
――日本の面白さに旅装を解く暇もない
最果ての無人駅から、南の島の潮の香りまで、まだ見ぬ土地に想いは募る。
尽きせぬ思いが豊かな旅情を誘う、味わい深き歌の数々を連載にてお届けします。
よく見れば片眼失くせし大鳥の
雛を育む力をおそる
ひたすらに待つを耐えをり池の面に
あぎとふ山女にねらひをさだむ
*あぎとふ 魚が水面に浮きあがり、口(くち)を開けるさま。
一瞬に獲れし山女の跳ねしまま
足爪につかみ闇に消えゆく