【前回の記事を読む】79年間生きて得た教訓を孫世代に届けたい! 健康、家族、生計、そして…【人生で大切な4箇条】とは?

1 健康第一

1 健康への備え

健康を考える際に特に留意すべきは、がん、脳卒中、心臓病などの大きな病気である。これらの病気は日本人の死因の上位を占めており、これらの病気に罹れば、快復後も後遺症が続くことがある。

特に、現在の日本人の平均寿命である80代前半までに死亡する場合には、がん、脳卒中、心臓病の占める割合が高い。

しかも、これらの病気は多くの場合、食事など日常生活に注意すれば予防が可能である。

最近、がんで亡くなった医師の番組(NHK特集『輝け命の日々よ』)をテレビで見た。がんになり若くして死亡するというのは、本人にとっても大きな苦痛であり、また無念であろうが、残された家族にとっては耐えがたいほどの悲しみである。

闘病の末、医師が亡くなる場面を見て強く感じたのは、がんになる前に、予防することはできなかったのか、ということである。現在では、発がんの仕組みの概要は明らかになっている。その仕組みを知れば、予防する手立ても思いつく。

がんの治療法は進歩しており、現在ではがんと診断されても、適切な治療により完治することも多く報告されている。

しかし、気がついたときにはステージ4と診断され、すでに他の部位に転移している場合も多い。がんが転移していくつかの器官にがんが蔓延すると、化学療法や放射線治療によっても、がんを根絶することが困難となり、医者から余命が告げられることになる。

余命を告げられた患者や家族の苦しみや苦悩は、いくつかの手記で読むことができるが、本当に辛いことが読む側にも伝わってくる。そのような辛い体験はしたくないと、強く思う。がんにならないためには何が必要か、と真剣に思う。

がんは、予防が第一である。がんの仕組みの最新の研究から見て、がんは予防できる。日本医師会や国立がん研究センターは、がんの予防について最新情報をなぜ発信しないのか、と思う。

両者とも、がんの予防には関心が低く、医者の役目はがんを治療することだと信じているのかもしれない。また、緑色の野菜に多く含まれる葉酸を十分量摂取しておれば、脳卒中や心臓病、アルツハイマー病など、血管系の疾患が予防できることも判明している。

孫たち(やその家族たち)が、がんや心臓病、脳卒中などの大きな病気にならずに、人生を全うしてくれるようにと願う。そのためには、日常の食生活による病気の予防が大切である。