【前回の記事を読む】物事のとらえ方を変えて、心の中を幸せな状態にすると、起こる出来事が変わり、周りの人たちが変わり、世界が変わる
プロローグ
商売人の家系に生まれて
転機が訪れたのは、40代半ばにさしかかった頃でした。
市街地再開発計画が持ち上がり、店の前の道路が拡張されることになったのです。
店を建て替え、借金を増やしてまでその商売を続ける気力が残っていなかった私は店を閉めて、もともと関心があった心理学の道へ進むことに決めました。
そして、カウンセラーの仕事を本格的に始めるため、資格を取ろうと動き始めたのです。
当時、夫は私の実家の商売を手伝ってくれていましたが、そちらも経営破綻し、我が家の家計は火の車でした。
そのため、毎週、家にある不用品やもらったものをフリーマーケットで売って、わずかなお金に換えていました。
非常に苦しい状態での人生の再スタートではありましたが、それだけに私は「必ずカウンセラーの資格を取り、仕事にするんだ」と、真剣に勉強に取り組みました。