◆乙種は全部取得すると、ほぼ「甲種」と同じ扱いになる
工業高校では、取得を推奨する資格に危険物取扱者が入っていることが多く、受験会場に行くと、高校生らしき若者が多く見受けられる。また、乙種は一から六類まであるが、在学中に全類を取得すると表彰するという工業高校もあると聞く。
乙種を全部取得すると、なんのメリットがあるのか。それは、危険物の取扱範囲が、上級資格である「甲種」と実務上は同じになるからである(違いは、保安監督者になるための要件が異なることや、甲種保持者は技術士の科目免除になる等)。
甲種を受験するには、大学等での学習経験や乙種の特定の種類を取得済みの人が対象という、受験制限がある。それが乙種を全部取得することでほぼ解決できるとなれば、それはメリットと考えていいだろう。
では、乙種を全部取得することは、難しいことなのか。
乙種は「危険物に関する法令」「基礎的な物理学及び基礎的な化学」「危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法」の三科目がある。実は、乙種の一つに合格することができれば、他の乙種を受験するときは、三科目のうち、その種類特有の「危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法」のみ受験対象となる。
つまり、他の二科目は免除されるのである。既に乙種を一つ取得していれば、一度に二〜三種類の試験を受けられることもあるので、最短で三回の乙種受験で全類の取得が可能である。
ただ、いくら免除があっても、それなりに勉強しなければ受からない。「幸せにつながるために有限な時間を使う」ことを考えたとき、乙種を全部取得することにどれだけ意味があるのか、そこはご自身で判断いただきたいところである。
次回更新は8月27日(水)、8時の予定です。
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