3 アロマの使い方の基本

・ペットは体が小さいので、使いすぎない

基本的なペットアロマの使い方です。まず強調したいのは、ほとんどのペットは体が小さいので、人間と同じ量を使ってはいけないということ。小さな体にたくさん使ってしまうことによるデメリット事例は多いです。

また、たとえば犬の場合は、体重5kgの子もいれば、50kgの子もいる。体の大きさが10倍も違う。同じようにエッセンシャルオイルを1滴使ったら、小さな犬にも同じ量が体に入ってしまいます。

たくさんの量を使ったからといって、治りがよくなるわけではありません。むしろ、体の負担になってしまう可能性があります。

・肝っ玉かあさんになりましょう

ペットアロマを上手に使えるようになるには、ペットに対して「肝っ玉かあさんになる」、これが一番だと思います。当協会では肝っ玉かあさん気質を持った飼い主さんを「肝っ玉かいぬし®」と呼んでいます。

飼い主が「お母さん」として、毅然とした態度でペットアロマを使う。「お母さんにまかせなさい。もしこれでだめだったら、明日病院へ行くからね。今日はこれを塗ってあげるわね」というように、どっしり構えてください。

飼い主が「このペットアロマの使い方で合っているのかな? 間違っていないか心配……」なんて迷いながら塗ると、犬猫は嫌がります。飼い主の迷いや不安が、ちゃんと犬猫に伝わってしまうんです。

これはペットアロマに限らず、飼い主と犬猫との関係全体にもいえることだと思います。

ときどき「犬がおだやかになるエッセンシャルオイルはありますか?」「しつけがうまくできるエッセンシャルオイルはありますか?」と質問されますが、それは、犬を落ち着かせるというより、飼い主自身の気持ちが落ち着くような香りを使って、「肝っ玉かいぬし」を目指してみてはどうでしょうか。

次回更新は8月22日(金)、20時の予定です。

 

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