【前回の記事を読む】【ペットアロマ】原因を考えるとアロマが効果的? 病気の原因、その根本的な解決のためには…

第1章 そもそも、アロマとは何か?

4 「ペットにアロマは危険」は本当?

・なぜ、ペットにアロマが危険といわれるのか?

肉しか食べられないということではなく、肉さえ食べていればよいという体の仕組みです。逆に、肉が食べられないと必要な栄養素はとれません。

植物も食べますが、体の中で処理するのが苦手です。エッセンシャルオイルは植物からとったものですから、植物と同じように猫の体では処理が苦手ということです。

体内で処理できる適量を超えてエッセンシャルオイルを使った場合、デメリットが起こる可能性があります。過去に報告されている事故の多くも適量を超えて使用した場合が多いようです。

体が処理できる量以上を使うと危険というのは猫に限らず、犬でも人間でも同様に気をつけないといけないポイントです。ですが、猫は特に体内での分解が苦手なため、使用量に注意が必要になり、これが「猫にアロマは危険」といわれる理由です。

ですが、このことをしっかり理解して正しい使い方を身につければ、犬猫にも人間にとっても、安全なだけでなく、より効果的にエッセンシャルオイルを使いこなすことができるようになります。

・エッセンシャルオイルの毒性って?

適切な使用量を知って、最低限の注意点を守っていながら、「デメリットが生じる」ことは本当にごく稀なことだと感じています。

「薬」と「エッセンシャルオイル」を比べた場合には、多かれ少なかれ必ず「副作用」(=毒性)が生じてしまう薬(合成薬)より、はるかにエッセンシャルオイルのほうが安全です。

また一度に多く使ったことによるデメリットを「危険」「毒性」とされることもあります。これを防ぐために適切な使用量や注意点を守ることは非常に大切です。

適切な使用量や注意点を守っていても、そもそも体にとって「毒」になるものがエッセンシャルオイルの中に含まれてしまっていては大変です。

この危険性や毒性を排除するためには、エッセンシャルオイルの中に農薬やその他の不純物が入っていない、できるだけ純粋なエッセンシャルオイルであることが重要です。