【前回の記事を読む】合格ラインを突破するには……? 満点を狙わず「効率戦略」で勝つ方法

第1章 「資格試験」に合格するための勉強法とは?

<資格こぼれ話>①マンション管理士・管理業務主任者

◆高い「受験料」に燃えた!

序章で書いた通り、マンション管理士と管理業務主任者については、宅建講座の先生から国家資格としての試験が初めて行われることを教えてもらい受験した。「宅建で学んだ知識が使える」のと、「一回目だから、合格率が高そうだ」という理由で受験を考えたので、最初は「もし受かったらいいな」という程度の軽い気持ちで受験しようと考えていた。

だが、その考えを覆す問題に直面した。それは当時、学生時代の感覚では「高い!」と思った受験料であった。

二〇〇一年当時、行政書士は七〇〇〇円、宅建は六〇〇〇円で、これでも学生時代の私からすれば、かなり『いい値段』であった。

それが、管理業務主任者が八九〇〇円、マンション管理士に至っては九四〇〇円と、「行政書士や宅建よりも高いではないか!」と、ずいぶん驚かされたものである(この受験料は、学生だろうと社会人だろうと、それなりの『いい値段』だろう……)。

十二月の二つの試験で、貴重な「諭吉様」が二枚もヒラヒラと飛んでいく……。はっきりいって、「この受験料を取り返さなければ!」という気持ちが湧いてきたことで、行政書士試験(当時十月の第四日曜日)が終わった翌日から、二か月弱の間に予想問題集をひたすら解いた。

もし、これほど「高い」受験料でなかったならば、こんなに必死になれただろうか……。今振り返ってみると、つくづくそう思う。

私にとって、この受験料が「ニンジン」のような動機につながった。「ニンジンがぶら下がると頑張れる」というのも、立派な動機である。それは、例えば「自分へのご褒美」でもいい。「試験に合格したら、こんなことをしてみよう!」という、合格とは別の楽しみがあると、勉強もよりはかどるのではないか。